国内文具最大手の経営会議の字幕を、何年も担当してきました。
グローバル企業なので、中国語字幕の需要もあるわけです。
始めは翻訳を担当していたが、校正者が毎回不必要な修正をしてきて、それを1箇所ずつ精査して反論するのに、ものすごくエネルギーが費やされたのです。翻訳に1日かかったとしたら、フィードバックの処理にプラス半日でした。
一方、翻訳会社のコーディネーターさんはそれに気づきもせず、放任していたため、私に疲れと怒りが溜まってしまい、翻訳を辞退したのです。
その後、翻訳会社の人に懇々と頼まれて、校正役に回った次第です。
そこからは、悪夢の第2章が始まりました。
新しい翻訳者のレベルが全然ビジネス案件に達していないため、毎回リライトしないと、提出できません。
あるとき、定例会ではなく、特番のロング映像が来ました。その字幕の下手さと言ったら、機械翻訳以下のレベルです。多分初心者。
特徴としては:
・原文の改行に合わせて行別に訳している
・原文の改行に合わせて改行しちゃっている
・語順は一切調整しない
・意訳はしない/できない
・意味もわかっていない
・誤訳がちりばめられている
・もはや中国語も下手
文具メーカーさん、どうか、この状況に気付いてほしい。
現場では、私1人の良心で何とか品質が保っている状態です!