現場からの悲鳴

2025年08月31日 17:11
国内文具最大手の経営会議の字幕を、何年も担当してきました。

グローバル企業なので、中国語字幕の需要もあるわけです。

始めは翻訳を担当していたが、校正者が毎回不必要な修正をしてきて、それを1箇所ずつ精査して反論するのに、ものすごくエネルギーが費やされたのです。翻訳に1日かかったとしたら、フィードバックの処理にプラス半日でした。

一方、翻訳会社のコーディネーターさんはそれに気づきもせず、放任していたため、私に疲れと怒りが溜まってしまい、翻訳を辞退したのです。

その後、翻訳会社の人に懇々と頼まれて、校正役に回った次第です。

そこからは、悪夢の第2章が始まりました。

新しい翻訳者のレベルが全然ビジネス案件に達していないため、毎回リライトしないと、提出できません。

あるとき、定例会ではなく、特番のロング映像が来ました。その字幕の下手さと言ったら、機械翻訳以下のレベルです。多分初心者。

特徴としては:

・原文の改行に合わせて行別に訳している

・原文の改行に合わせて改行しちゃっている

・語順は一切調整しない

・意訳はしない/できない

・意味もわかっていない

・誤訳がちりばめられている

・もはや中国語も下手

文具メーカーさん、どうか、この状況に気付いてほしい。

現場では、私1人の良心で何とか品質が保っている状態です!


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伊藤 暁恵  Coco翻訳社 東京都府中市 在住 042-319-9449 akimizuka@gmail.com